更新日:7月3日
われわれは大馬鹿者である。
だからこんなことを言う。
『あの人は生涯を無為のうちに過ごした。
わたしは今日何もしなかった。』
・・・あなた方は生きたではないか。
それが、
あなた方の仕事の根本であるばかりでなく、
もっとも輝かしいものではないか。
モンテーニュ 『エセ―』3 岩波文庫
わたしたちは、自分の人生が充実していなければ意味がないと思っている。自分の手帳を真っ黒にすることに意味があると思っている。わたしが何をしたかとか、しなかったとかではなく、生かされてあること、生きていることそのものが尊いではないか。そのことがか分からないなら、わたしたちは本当に大馬鹿者である。